ご覧頂きありがとうございます。
今回は、資格試験学習で大量の暗記項目がある分野への対処について、つぶやきます。
早速ですが、資格試験学習で大量の暗記項目に嫌気が差した事はありませんか?
暗記が得意な方は、さして苦労はないのかもしれませんが、私をはじめ、多くの方が大量の暗記項目に悩まされていると思います。
暗記については、私は基本的に本試験直前まで取り組まない方針です。
但し、大量の暗記項目がある分野については、普段の学習及び、直前期の暗記にも役立つツール作りは有効と考えます。
私が大量暗記で苦労したうちの一つがFP1級受検時の税制特例関係でした。
FP1級学科試験というのは、ほんとに重箱のすみをつつくように、こまかーいところをついてきます。
顧客により正確な情報提供、提案ができるよう、幅広く、深い知識が試されているということですね。
先の特例税制関係でも1級検定の場合は、2級では考えられなかった詳細な部分をついてくるのです。
そして複雑な類似制度がたくさんあったりします。
例えば贈与税特例関係で、相続時精算課税の問題を間違えて、へこんで、制度内容を一通り勉強し直します。
よし!と次の問題では暦年贈与の持ち戻しについて具体的な日付を問われわからず、へこんで、また一通り学習して...
気を取り直して望んだ次の問題は、教育資金贈与、次は結婚子育て資金贈与の各特例税制の問題...
そうこうしているうちに数日が経過し、最初の相続時精算課税は所見に近い程忘れていたりして...
こないだの学習はなんだったのか?となりまたへこむ...という ヘコみスパイラルに陥りがちです。
そんな時に私は、マトリクス表に整理します。
テキスト等にあればそれでも良いのですが、えてして自分が欲しい情報が網羅されていないものです。
ならば自分で作って整理するのは遠回りなようで近道だと思うのです。
先の贈与税の特例では、私は次の写真のマトリクス表を作りました。

また、もっと複雑で理解しにくい居住用不動産にかかる税制特例では、更に多くの税制特例を自分なりに必要な情報を厳選しまとめました。

その他、積立型金融商品については、こんな感じでまとめました。

こうしてマトリクスにまとめると何がいいのかというと
- 自分で作成するため、自然と理解が深まる
- 自分の弱点を考慮したオリジナル資料のため、特に弱点補強に有効である
- マトリクス表のため、抜け漏れを防止して資料となる
- 一覧性が高く、1項目学習時に同時に他項目の確認が自然にできる
- 横串で繰返し確認する事で理解が深まり、自然と暗記が進む
ここで最も強調したいのが5の「横串」です。類似項目の問題で一番間違い易いのは、他の項目の内容との混同です。
先の贈与税特例関連では、それぞれの各特例金額等のマトリクス上の「横串」がうろ覚えのため悩む事が多いのです。
独自作成のマトリクス表で繰返し「横串」を確認する事で、理解が深まり、自然と記憶が定着し易くなるのです。
なお、このマトリクス表作成には次の注意点があります。
- 最初はとにかく時間がかかるので、美しさや完璧を求めず、手書きで作成する
- 学習や答練を行う中で徐々に充実させていく
- 作成は自分の弱点部分に絞り、あまりたくさんの資料を作らない
このマトリクス一覧表作成は先のメリットや注意点はありますが、私にとっては学習効果が極めて大きかったと思います。
皆様も学習計画の一つに採り入れられてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧頂きありがとうございました。
北河内 学