資格試験学習は順調ですか?
資格試験学習は、独学であっても、通学等講座受講であっても、効果的な自主学習の実行が鍵だと思います。
このブログでは、私自身や周囲の人たちの資格試験への取組みの経験から得た「資格試験自主学習に関する気づき」を投稿しています。
今回は、資格学習において必ずぶつかる問題のひとつ、「暗記」についてです。
1. 学習中の不安と暗記の誘惑
私の経験上、学習中のこの「不安」の最初の山場が、テキストや問題集を1周し、2周目に差し掛かるあたりだと思います。
この時、どんな心理状態に陥るかというと、"計画を立ててなんとか1周目を終えたのに全く記憶できていない!"という状態です。
この時に発生しがちなのが、「暗記の誘惑」です。
「いけない! やっぱり暗記中心に進めないとダメだ! 暗記ツールをつくろう!」 なんとかこの苦境から脱しようと、序盤から暗記ツールを作るなどといった、暗記に走る誘惑に駆られがちです。
2. 暗記の本質
資格試験学習において必要なのは、学習内容を「理解したうえで記憶として定着させる」ことです。
これには、「理解する」というプロセスを反復継続して自然に記憶として定着させる必要があります。
従って、たとえ1周目で理解したはずでも、2周目開始時にはそれが記憶として定着していないのは、ある意味自然で想定通りです。
2周目、3周目とスピードを上げながら反復理解を行う事でようやく記憶として定着してくるものです。
これが暗記のプロセス、そして本質です。
従って、学習序盤・中盤段階のこのプロセスを踏んでいない段階での「暗記」に走る行為は、「理解して記憶として定着させる」というプロセスを放棄して記憶してしまおうとする行為という事になります。
3. 暗記のワナ
この段階での「暗記」は、十分に理解しないまま「暗記」しようとするため、暗記しなければならない項目が膨大な状況で実施していく事になります。
単純かつ膨大な量の暗記は当然に面白くなく、またいつまで経っても暗記できず、結果、心理的に疲弊してしまい、ついには学習から離脱してしまいかねないといった暗記のワナにハマってはいけません。
4. 計画を坦々と(暗記を放棄!)
それは、学習中盤終了までは、「暗記を放棄する」と決め、自分が立てた学習計画を坦々とこなす事です。
それには、「自分が立てた学習計画を信頼する」事が必要です。さらにそれには「自分が信頼できるしっかりとした学習計画を立てる」事が有効です。
学習序盤・中盤で、記憶が進んでいない自分に不安になったら、「想定通り」と考え、引き続き坦々と計画をこなしていきましょう。
5. 直前期になったら
ここで少なくなったはずの「理解できていない部分」にスポットをあて、
再度集中的に学習し、
それでも理解できないものや、
そもそも暗記でしか記憶できないものを整理して暗記を開始すると良いと思います。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
北河内 学